COLUMNコラム

会社の危機を乗り越えた行動精神・チャレンジ精神

会社の危機を乗り越えた行動精神・チャレンジ精神

BRING社員による、「理念実現にむけた仕事」コラムシリーズも今回で3回目。
BRINGでは社員1人ひとりが、会社の理念にそった行動を取れる社員でいてほしいとの想いがあり、行動指針を立てています。

 

 

今回は、前回コラムを担当した三宅の話にも出た「東日本大震災復興イベント」の約10年前、大手GMS経営破綻というBRINGにとっての危機を東京支社で体験した國枝の印象に残る仕事をお伝えしようと思います。

私は、大手GMSの販売促進支援をする部署のマネージャーという立場にいます。

今回は、2001年9月11日、忘れもしない大手GMS経営破綻の頃のお話です。

前回のコラムの三宅は当時大阪にいましたが、今回は東京にいた私からの視点で当時を振り返ります。

 

 


BRING存続の危機!東京支社の使命


 

我々BRINGは、当初大手GMSのPOPなど販促のために設立された会社です。

そのため、当時の売上は大手GMSからの売上が8割9割と言ってもいいほど。まさに、大手GMSと言ってもいい状況でした。

マイカルのPOP
当時制作していたPOP

 

そんな中、2010年~2011年で少しずつ「大手GMSが危ない」と囁かれ始め、我が社でも大手GMSが経営破綻したらどう会社を存続させるか、と考えざるを得ない危機的な状況に追い詰められていきました。

 

当時の東京支社では「経営破綻後にどこが再建するのか」を検討し、引受先にアプローチするという大手GMS経営破綻対策を取り、経営破綻後もある程度の仕事量を確保できるよう動いていたわけです。

 

 

また、新しい取引先を増やすことを生き残りの道として選択していました。

新たな取引先を開拓。

東京は「脱大手GMS」を掲げて動き出しました。

 

チャレンジの連続!新たな取引先の開拓へ


 

新たな取引先の開拓。「脱大手GMS」を目指す我々にとっては、急務であり、しかもできるだけ多くの取引先を開拓する必要がありました。

今まで大手GMSが一番大きな取引先で他にもホームセンターなどのノウハウはあったので、小売り業に焦点を当てて、スーパーマーケットやコンビニエンスストア、ホームセンターを中心に、毎日のように、電話でアポイントをお願いしました。

当然、当時はまだオンラインのミーティングは常識ではなかったので、電話をかけて、お約束の時間に伺って。

当時はそういう時代でした(笑)

何時間も待つことになったり、話を聞いてもらうために出張先の北海道まで一緒に行ったり。移動中の特急列車の中で話を聞いてもらえて、別れ際に鍋のプロモーションを任せていただけたのも、今ではいい思い出です。

 

社員の頑張りで、広がりだしたBRING


 

そんな感じで、まさにがむしゃらの営業をしていた結果、大手スーパーマーケットや、コンビニエンスストアチェーンなど、いくつかのお取引先との繋がりを作ることができました。

 

大手スーパーマーケットでは、閉店した店舗に居抜きで入ることになり、その改装をお手伝いするところから始まりました

 

ライフ大船
現在のライフ大船店(グランシップ大船駅前店)当時の建物は取り壊され、新しい商業施設に入っています。

最初は、改装の際に使用する什器などの手配から始まり、

季節商品のPOPや、日々のPOP制作などを継続して任せていただけるようになりました。

あのころは、とにかく熱意で、何でもやります!というくらいの勢いでした。

 

 

また、コンビニエンスストアでも、当時我々は中食のBRINGと言われていて。

中食というのは、レストランで食べる外食と家で食べる内食の中間という意味の中食で、買って帰って食べるものの通称です。

 

当時、ちょうど銀座にあるBRING東京オフィスの裏にあるレストランが大流行りしていました。

「日本一予約が取れないイタリアン」というキャッチコピーで有名なシェフのイタリアン料理店です。

コンビニエンスチェーンでは、今では当たり前になっていますが、当時はコンビニでは珍しかったプライベートブランドを展開していました。

そこで、この「プライベートブランド」に有名シェフ監修のお弁当を出せないかと考えたのです。

当時そのコンビニエンスチェーンは、コンビニでは珍しい冷凍のお弁当を店頭で温めてお出しするシステムをとっていましたが、その冷凍のお弁当にこのお弁当を出していただけないかと、そのイタリアン料理店に電話して、話を聞いていただきました。

今でこそ当たり前のようにいろんなコンビニにありますが、当時は有名シェフや有名店監修のコンビニ食というのはなかったので、その当時は斬新なアイディアでした。

だからこそ、落合シェフ側も「お店に来れない方にも味わってほしい」という願いがあって実現したのだと思っています。

あの有名店・有名シェフ監修のコンビニ食は、実はBRINGのアイディアから始まったと言ってもいいのでは?と思っています。

 

会社の危機から活路を見出せたのは、全社員のチャレンジ精神があったからだと思っています。

今から考えても、あの時は1番の会社存続の危機で、みんなが必死でした。

会社をつぶさないために、基本的な仕事の継続から、今までやったことがない、見たことないアイディアを出し、提案する。

恐れずに、新しい取引先のアポをどんどん取っていく。

このような行動精神・チャレンジ精神があったからこそ、会社最大の危機を乗り越えられたのだと思っています。

今でも、あの頃のことは忘れられない仕事です。

 


チャレンジできる人材は強い


 

会社の危機を乗り越えるためには、社員全員のチャレンジ精神・行動精神が必須でした。

BRING社員として、失敗を恐れず挑戦できる人と、一緒に仕事をしたいと思っています。

自らアイディアを出したり、実現のために挑戦することができる。

そんな人材となら、これからのBRINGも「社会に良い循環をもたらす企業」として、時代に合わせたより良い仕事ができるのではないでしょうか。

今回のコラムはこの辺りで。

チャレンジできる人、お待ちしています!

國枝 康史

東京本社 セールス推進1課 部長

國枝 康史

旧社名時代からの在籍となります。
流通小売業の各業態の販売促進の提案営業に携わり、
現在、大手小売業への販売促進支援チームのリーダーとして勤務。