52週カレンダーマーケット最前線 2025年節分編
2025年の節分は、4年ぶりに2月2日(日)開催。
週末と重なったことにより、ファミリーの団欒・複数人でのシェア需要が顕著に。
さらに「地域コラボ」「店内製造」「イートイン」など、各社は工夫を凝らした演出で節分市場に挑んだ。
私たちは首都圏を中心に複数のスーパーマーケットを現地調査。 売場の実態、顧客行動、MD構成から“勝ち筋のヒント”を読み解いた。
現場で見えた、節分商戦“勝ち筋”のヒント
■ 千葉県のA店|"恵方巻14SKU"でハーフ需要を最大化
・店内製造の惣菜恵方巻は9SKU→14SKUに増加。
・ハーフサイズ中心で食べ比べ・少量ニーズに対応。
・セット商品も複数展開され、選びやすさと買い回りを促進。
・鮮魚導線と連動し、刺身・寿司材料をクロス配置。
→"分けやすさ"と"買いやすさ"を両立したSKU設計が高評価。
■ 千葉県のB店|"焼肉×恵方巻"でパーティ提案
・おなじみの海鮮・肉巻きに加え、焼肉とサンチュの組み合わせ提案。
・お子様向けPOPや願い事企画で家族層にアプローチ。
・海老と野菜のサラダ巻を主力に据え、視認性UP。
→"恵方巻+ごちそう"で団欒需要を捉えた販促設計。
■ 埼玉県のC店|"全館節分化"で回遊性UP
・惣菜・水産・加工食品・農産まで全方位で節分訴求。
・高単価商品と手作り材料の両立で単価&頻度を両取り。
・POPでの具材解説・試食展開で購買行動を刺激。
→"家族での手作り"と"出来合い需要"の両方を満たす導線設計が◎
■ 東京都某百貨店|"できたて×イートイン"で新需要創出
・地下食品売場で“巻きたての恵方巻”をその場で提供。
・ショッピング中の軽食・話題性・ライブ感が融合。
・顧客は「わざわざ来る理由」に反応。
→"即食×ライブ性"の仕掛けで、若年層やシニア層に刺さる。
売場から読み解けた、節分の変化ポイント
● 「節分=大人行事」への拡張が進行中
・単価の高いローストビーフ巻やご褒美スイーツの展開
・イベント感よりも「ちゃんと食べる」ニーズが軸に
● シェア&時短に応える商品が伸長
・ハーフ巻・一口サイズ・セット商品が主流に
・"選ぶ楽しさ""分けやすさ"が重視されている
●“節分の新しい楽しみ方”が登場
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焼肉恵方巻、ロールちゃん、鬼プリンなど、和洋ミックスやユーモラス提案も好評。
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SNS拡散で“鬼キャラ商品”が話題に。UGC活用余地あり。
店頭の“雰囲気と意図”を読み解く調査とは?
数字や棚割表だけでは見えてこない、「買う空気」や「選ぶ動機」。
私たちの現地調査では、以下のような要素を読み解きます:
・キービジュアルと商品配置の整合性
・客の滞留ポイント/スルーされる導線
・手に取られていたSKUとその後の購買行動
・惣菜・鮮魚・デイリーの連携設計
現場の温度・感情・行動を、数字と共に見える化します。
「うちの節分、来年どうする?」
BRINGでは、データと現場を掛け合わせた提案で、課題の整理・調査・提案・実行まで伴走します。
▼ヒアリングからご提案までの流れ
1.課題ヒアリング(オンライン可)
「イベント感が出せなかった」「若年層への訴求が弱い」など、現場の声を丁寧にうかがいます。
2.競合・自社の売場を店頭調査
売場の違い・顧客の動き・POPと商品展開の整合性などを比較。
3.改善提案+来年向けの売場設計ご提案
ターゲットに刺さるメニュー構成・売場設計・体験設計まで、現実的で実行可能な打ち手をご提案します。
まずは「今年の結果を一緒に振り返ってみたい」でもかまいません。
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