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52週カレンダーマーケット最前線 2024年父の日編

52週カレンダーマーケット最前線 2024年父の日編

“気持ち・ごちそう・つながり”で贈る日常のハレ時間
贈り物から“時間と体験”へ——形式より“気持ち”が重視された父の日

2024年の父の日は6月16日(日)。
物価高騰が続く中でも、71.4%が「例年と同じかそれ以上の予算」と回答
ただし形式的な贈り物から、一緒に過ごす時間や思い出に残る食卓体験へのシフトが進行中。

ギフトの定番「お酒・ビール」は年々減少傾向

一方で食品・惣菜・デリカ、手料理・体験ギフトの人気は上昇

SNSでは“ネクタイポテサラ”や“似顔絵お好み焼き”といった家族で楽しむメニューも話題に。

 


売場で見えた“勝ち筋”のヒント

 

■埼玉県のA店|“練り物BBQ”など、家庭調理で楽しむ提案

「焼とり重」「うなぎ弁当」「点天ひとくち餃子」など限定アイテムで食卓を豊かに演出。

練り物・バーガー・ピザの“おつまみバンドル”や、限定アイスも展開。

似顔絵展示+ラッピングギフト+ポイント訴求で感謝とお得感を両立。

 

■ 東京都のB店|“スイーツ×焼鳥”で和洋折衷の楽しみ

感謝状ケーキやヒゲ型スイーツで父の日らしいビジュアル訴求を展開。

焼き鳥13SKU、酒ポイント10倍、マイメロ周遊CPなど体験とお得感のセット設計。

精肉・水産・惣菜部門にアプリクーポンを連動させ、店舗全体での価値演出。

 

■ 埼玉県のC店|“豪華×おつまみ”のMD設計で多層ニーズに対応

牛たん重、ローストビーフ丼、合鴨カツなどの肉デリオードブルが主力。

キリンとのキャンペーン、しじみ汁試食販売、スイーツ特設など分野横断型の仕掛け。

増量セールや2割引POPもあり、価格納得と華やかさを両立。

 

■ 東京都のD店|“感謝状づくり”で家族参加型の売場演出

感謝状作成イベント、似顔絵展示、ローストビーフサラダ提案など**“体験型売場”を重視**。

惣菜とウィスキーのバンドル、まぐろレアステーキなど家庭で贅沢気分を演出するメニューが豊富

 

■ 東京都のE店|“1万円近いごちそう”でハレ感を最大化

ウニ・カニ・アワビなど高価格帯の海鮮デリカを中心に展開。

感謝状配布、オリジナルグッズ付きのCP、ポイント10倍など家族で楽しむ空気感を演出。

割引やPOPよりも“世界観”と“非日常感”を重視した売場デザインが特徴的。

 


父の日に見えた3つのインサイト

 

① “もの”より“気持ちと過ごす時間”

物品ギフトが減少する一方で、「一緒に食べる」「笑って過ごす」提案が中心に。

似顔絵・感謝状・シェアスイーツなど家族で楽しめる体験型の提案が主流に。

② “酒以外のおつまみ”の拡充が進む

練り物・お惣菜・デリカ・チーズ・スイーツなど嗜好性の多様化に対応した売場展開が広がる。

③ “見せる売場・魅せる売場”が効く

スイーツビジュアル、感謝POP、AR撮影など視覚的な楽しさを売場に込める工夫が増加。

SNSとの連動やイベント性で来店動機にもつながった。

 


店頭の“雰囲気と意図”を読み解く調査とは?

 

 数字や棚割表だけでは見えてこない、「買う空気」や「選ぶ動機」

 私たちの現地調査では、以下のような要素を読み解きます:

 ・キービジュアルと商品配置の整合性

 ・客の滞留ポイント/スルーされる導線

 ・手に取られていたSKUとその後の購買行動

 ・惣菜・鮮魚・デイリーの連携設計

現場の温度・感情・行動を、数字と共に見える化します。


「うちの父の日、来年どうする?」

 

BRINGでは、データと現場を掛け合わせた提案で、課題の整理・調査・提案・実行まで伴走します。

▼ヒアリングからご提案までの流れ

 1.課題ヒアリング(オンライン可)
  「イベント感が出せなかった」「若年層への訴求が弱い」など、現場の声を丁寧にうかがいます。

 2.競合・自社の売場を店頭調査
  売場の違い・顧客の動き・POPと商品展開の整合性などを比較。

 3.改善提案+来年向けの売場設計ご提案
  ターゲットに刺さるメニュー構成・売場設計・体験設計まで、現実的で実行可能な打ち手をご提案します。


まずは「今年の結果を一緒に振り返ってみたい」でもかまいません。
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