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52週カレンダーマーケット最前線 2024節分編

52週カレンダーマーケット最前線 2024節分編

恵方巻だけじゃない。節分商戦の“熱源”はどこにある?

週末×予約偏重時代に挑んだ、スーパーマーケットの売場設計とは。

2024年の節分は、5年ぶりの週末開催。
「当日購入」派が6割を占める中、スーパー各社は
“当日勝負”でどう勝ちに行ったのか?
私たちは首都圏の主要店舗にて、現地での観察と売場分析を実施。

売価やSKUだけでなく、
売場演出・来店導線・POP表現・商品カテゴリの横串連携まで、
「なぜ動いたか」「どこで止まったか」のリアルを捉えました。


【現場で見えた、節分商戦“勝ち筋”のヒント】

■〇〇県のA店|「セット化×価格抑制」で“お手頃豪華”を設計

1,000円未満の商品を「3種入りハーフセット」として訴求。
“1本よりセットで楽しむ”流れが自然にできており、買上率アップ。
チラシやSNS連携は控えめだったが、売場設計と価格感で勝負していた。
– 節分関連商材(海苔・魚卵・うなぎ)を連動値引き
– セット商品中心で、「迷わず選べる」売場設計が明快

■△△県のB店|「名店監修×サステナブル」で新しい“意味づけ”

有名寿司店監修×ASC認証サーモンなどを活用し、
**「特別感×環境配慮」**の両輪で訴求。
デジタルサイネージ・ライブコマースも展開し、売場以外からの接触設計も強化。
– 店頭ではサステナブル食材の試食も展開
– SNSキャンペーンと予約販売がシームレスにつながっていた

■□□県のC店|「子ども参加型の体験施策」で“立ち止まる売場”を創出

「店内に隠された文字を集めて言葉を完成させる」企画や、
節分キャラの塗り絵など、“親子で楽しむ節分”を体現する施策が随所に。
– 商品だけでなく、売場全体を「イベント空間」に
– 結果として、客滞率・滞留時間が明らかに他店舗より長い傾向あり


【売場から読み取れる、3つの重要トレンド】

  1. 「予約 vs 当日」構造が、品揃えと演出に明確な差を生む
     →予約品は高額・豪華、当日品は“選びやすさ”と“早さ”が勝負

  2. 「海鮮一強」から「多様化&テーマ性」へ
     →肉系・韓国風・デザート系まで、“選ぶ理由”を持たせた商品設計が好調

  3. 「おいしさ+何か」の“掛け算価値”が成果に直結
     →名店監修、食品ロス対策、サステナブル、地域性、体験性などがカギに


「なぜ売れたか」は、現場の温度と連動している

価格やSKU、棚割だけでは見えてこないものがあります。
私たちは調査時、こんな観点まで見ています:

  • POP文言と売場演出の整合性

  • キービジュアルとチラシ・SNSの連携度

  • 滞留客の属性と商品の“組み合わせ買い”傾向

  • どの什器で足が止まったか、逆に素通りされた棚はどこか

その「温度」と「設計思想」を読み解くことこそが、私たちの専門です。


「自社の節分、今年はどうだった?」

そんな気づきの段階から、私たちにご相談ください。


ヒアリングからご提案までの流れ

  1. まずはヒアリング(オンライン可)
     「今年の手応えがなかった」「来年に活かしたい」など、
     現場の声・モヤモヤを丁寧に伺います。

  2. 現地リサーチ&競合調査
     ご希望に応じて、競合店舗や自社売場を同行/非公開で調査します。

  3. 分析レポート+具体的な改善提案を提出
     売場の魅せ方・棚構成・仕掛けの見直しなど、
     来年に活かせる**“現実的かつ効果的な打ち手”**をご提案します。


「ちょっと聞いてみたい」からで大丈夫です。
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