52週カレンダーマーケット最前線 2025年 ゴールデンウイーク編
「遠出より、近くで充実」―“暮らし×レジャー”が主戦場に
2025年のGWは最大10連休。とはいえ、多くの生活者は海外旅行ではなく、近場レジャーや家庭内行楽を楽しむスタイルを選んでいた。
その傾向は、食品・衣料・住余の売場にも表れてます。
また、値上げ傾向の中で求められたのは、単なる安さよりも「どれだけ楽しさを含めて体験できるか」という価値ベースの買い物提案であった。
売場で見えた“勝ち筋”のヒント
■神奈川県のA店|“BBQ特化”で売場横断の一貫性
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水産・精肉・麺売場まで連携して「BBQ」を切り口に全館で一貫したテーマ展開。
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活アワビや赤エビなど“人数分買いたくなる”高鮮度商材の提案が奏功。
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惣菜は980円の大パック惣菜、弁当2点780円の“パーティ感×手軽さ”を両立
■ 神奈川県のB店|“海外フェア”ד母の日”の掛け合わせ
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食品ではフランスフェア(チーズ・ワイン・農産連携)と、母の日ギフト(バッグ・傘・UVグッズ)の組み合わせで購買を促進。
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HBCでは冷感グッズやUVケアを「2点よりどり」訴求で、“買い足し”を誘導。
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アプリ施策やポイント還元も併用し、体験・お得・テーマ性のある買い物導線を形成。
■東京都の○○公園|“屋外イベント+売場連動”でモール全体を活性化
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屋外ではキッチンカー・BBQエリア・クラフトビールイベントなど滞在型施策を展開。
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BBQエリアでは「手ぶらBBQ・準備片付け不要」とお手軽感を園内要所で訴求が強かった。
■東京都の某商業施設|“子ども中心の周遊設計”でファミリー層を取り込み
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スタンプラリー・謎解き・フォトスポットなど、キッズ主導の館内導線設計が特徴的。
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ハンディファンやシャボン玉、工作グッズなど、「手ぶらで行って楽しめる道具」も揃えており、体験の総合値が高い売場となっている。
GW商戦で見えた消費インサイト
1. “遠くより深く”の時代へ
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大型連休でも「身近なレジャー」×「食と体験の組み合わせ」で楽しむ人が増加。
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だからこそ、家庭内BBQ・屋外ピクニック・持ち帰り惣菜の提案に高いニーズ。
2. “応援されたい”気持ちが後押しする買い物
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価格ではなく「生活応援」「MZ世代応援」「母の日ありがとう」など、気持ちが乗る言葉の有無で購買行動が変化。
数字や棚割表だけでは見えてこない、「買う空気」や「選ぶ動機」。
私たちの現地調査では、以下のような要素を読み解きます:
・キービジュアルと商品配置の整合性
・客の滞留ポイント/スルーされる導線
・手に取られていたSKUとその後の購買行動
・惣菜・鮮魚・デイリーの連携設計
現場の温度・感情・行動を、数字と共に見える化します。
「うちのGW、来年どうする?」
BRINGでは、データと現場を掛け合わせた提案で、課題の整理・調査・提案・実行まで伴走します。
▼ヒアリングからご提案までの流れ
1.課題ヒアリング(オンライン可)
「イベント感が出せなかった」「若年層への訴求が弱い」など、現場の声を丁寧にうかがいます。
2.競合・自社の売場を店頭調査
売場の違い・顧客の動き・POPと商品展開の整合性などを比較。
3.改善提案+来年向けの売場設計ご提案
ターゲットに刺さるメニュー構成・売場設計・体験設計まで、現実的で実行可能な打ち手をご提案します。
まずは「今年の結果を一緒に振り返ってみたい」でもかまいません。
お気軽にご相談ください