52週カレンダーマーケット最前線 2025年母の日編
2025年の母の日は5月11日(日)。全体の実施率はやや減少傾向にあるものの、
「母と一緒に過ごす」という実行率は回復傾向にあり、リアル店舗でのギフト購入が再び主流化しつつあります。
ギフトの人気は、生花・スイーツ・魚介類・美容家電など、“特別感と実用性”の両立ができるアイテムに集中。また、「SDGsへの配慮」や「健康・時短」など、**日常に寄り添う“ケア型ギフト”**が台頭しました。今年の母の日は、「モノを贈る」から一歩進み、“感謝の気持ちや時間を共有する”ことを価値とする提案が主流となった点が、消費行動の大きな転換点といえます。
売場で見えた“勝ち筋”のヒント
■ 東京都A店|“定番品×春夏野菜×視覚演出”で多様な家族ニーズに対応
刺身盛り、ローストビーフ、てまり寿司などの定番パーティーメニューを部門横断で配置
春夏野菜(トマト、ナス、ピーマン)+果物(台湾パイン、メロン)で季節感の演出強化
少量パックやシェアメニューで若年夫婦層にも対応<
■ 東京都のB店|“100SKU超の花ギフト”と“大容量惣菜”でGMSならではの幅広さを訴求
特設売場では200円〜10,000円超までの花ギフトを展開
刺身・寿司・惣菜は高単価&大容量セット中心に設計
梅・サワードリンクなどシニア向け商材も強化
■ 埼玉県のC店|“てまり寿司×刺身ケーキ”で記憶に残る食卓体験を提案
水産部門では母の日限定商品として刺身ケーキを展開
惣菜・農産でも横ぐしでハレの日メニューを展開
ワイン、チーズ、ピザなど洋風商材×割引企画で家族需要を獲得
2025年母の日で見えた3つのトレンド・インサイト
① “見せるより伝える”ギフトへ——想いの演出が重要に
-
感謝状POP、限定装飾、レジ横の体験提案などで想いをかたちにする仕掛けが主流
フォトサービスやパーソナルカラー診断などの参加型施策も話題
② “日常に寄り添う”ウェルビーイング&SDGsギフト
美容家電、健康食品、UV対策グッズ、防災ブーケ…
「癒し・ケア・役立つ」文脈でのギフトが急増約7割が「SDGsを意識したギフトを選びたい」と回答
③ “EC×リアル”の融合施策がカギ
eギフト「AnyGift」:母の日当日でも間に合う訴求で前年比250%増
「選び直しができるギフト」=“GIFTFUL”のようなギフトUXの進化が加速
店頭の“雰囲気と意図”を読み解く調査とは?
数字や棚割表だけでは見えてこない、「買う空気」や「選ぶ動機」。
私たちの現地調査では、以下のような要素を読み解きます:
・キービジュアルと商品配置の整合性
・客の滞留ポイント/スルーされる導線
・手に取られていたSKUとその後の購買行動
・惣菜・鮮魚・デイリーの連携設計
現場の温度・感情・行動を、数字と共に見える化します。
「うちの母の日、来年どうする?」
BRINGでは、データと現場を掛け合わせた提案で、課題の整理・調査・提案・実行まで伴走します。
▼ヒアリングからご提案までの流れ
1.課題ヒアリング(オンライン可)
「イベント感が出せなかった」「若年層への訴求が弱い」など、現場の声を丁寧にうかがいます。2.競合・自社の売場を店頭調査
売場の違い・顧客の動き・POPと商品展開の整合性などを比較。3.改善提案+来年向けの売場設計ご提案
ターゲットに刺さるメニュー構成・売場設計・体験設計まで、現実的で実行可能な打ち手をご提案します。
まずは「今年の結果を一緒に振り返ってみたい」でもかまいません。
お気軽にご相談ください