52週カレンダーマーケット最前線 2024年 ブラックフライデー編
ブラックフライデー、日本型進化中
アメリカ発祥のセール文化であるブラックフライデーは、いまや日本の年末前最大の販促タイミングのひとつに定着。
2024年は11月22日(金)から各社が一斉に展開し、スーパー・GMS・百貨店・モール・ECと、業態を問わない盛り上がりを見せた。
ただし、「ただ安い」だけでは響かない時代。
特に今年は、ポイント訴求・コラボ企画・ストーリー性が重視され、生活者の“選ぶ理由”をいかに演出するかが、成功の鍵を握っていた。
売場で見えたブラックフライデー“勝ち筋”のヒント
■神奈川県のA店|“鍋×よりどり×衣料”でライフらしい生活提案
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実用衣料最大50%OFF、スタッフも専用ブルゾンを着用し“店舗一体演出”。
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惣菜・加食は「よりどり3点1080円」「5点1000円」など、お得感の“体験”を設計。
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鍋商材を部門横断で連携し、買い回り促進も実現
■埼玉県のB店|“増量+お得”で静かな実力派セール
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BF専用販促は控えめながらも、「冷惣菜20%増量」「直輸入ワインボーナスポイント」など、生活密着型のお得施策が充実。
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精肉・鮮魚に加えて春巻やオリジナル総菜をエンドに集約し、横断的な強化展開が見られた
■東京都のC店|“国民的イベント”の体現者
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「過去最大2000品目」を掲げ、特設売場・詰め放題・キービジュアル・コラボ品まで全館フルスケール。
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価格訴求だけでなく、「ポイント最大20倍」「割れ甘栗箱売り」など、購買行動を引き出す設計が巧み
■東京都のD店|“ごちそう×遊び”の切り口で差別化
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洋食パーティー用の調味料・レシピ展開と、有名シェフとのコラボで体験価値を強化。
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加えて「惣菜ハッピーバッグ」「飲料のボーナスポイント」など、まとめ買い+付加価値型施策が顧客層を広くカバー
ブラックフライデーの“選ばれる理由”3つ
1. お得以上の“理由ある値引き”
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よりどり・詰め放題・ポイント施策…“体験性”と“ストーリー”がある施策が選ばれる傾向に
2. ECからリアルへ。生活密着の“ご褒美型販促”
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特別なものよりも「日常+α」で満足できる価格設計が支持される
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シニア層・主婦層にも届く“使えるお得さ”が鍵
3. 年末商戦への“橋渡し”としての役割
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鍋、惣菜、年末予約の導線設計ができている売場は買上点数も高くなる
数字や棚割表だけでは見えてこない、「買う空気」や「選ぶ動機」。
私たちの現地調査では、以下のような要素を読み解きます:
・キービジュアルと商品配置の整合性
・客の滞留ポイント/スルーされる導線
・手に取られていたSKUとその後の購買行動
・惣菜・鮮魚・デイリーの連携設計
現場の温度・感情・行動を、数字と共に見える化します。
「うちのブラックフライデー、来年どうする?」
BRINGでは、データと現場を掛け合わせた提案で、課題の整理・調査・提案・実行まで伴走します。
▼ヒアリングからご提案までの流れ
1.課題ヒアリング(オンライン可)
「イベント感が出せなかった」「若年層への訴求が弱い」など、現場の声を丁寧にうかがいます。
2.競合・自社の売場を店頭調査
売場の違い・顧客の動き・POPと商品展開の整合性などを比較。
3.改善提案+来年向けの売場設計ご提案
ターゲットに刺さるメニュー構成・売場設計・体験設計まで、現実的で実行可能な打ち手をご提案します。
まずは「今年の結果を一緒に振り返ってみたい」でもかまいません。
お気軽にご相談ください