デザイナーが語る、挑戦し続ける仕事術 BRINGリレーコラムCase9
BRING社員による理念実現コラムも9回目。
今回は、今までとはちょっと違う視点でデザイナーMの仕事です!
デザイナーを目指す方に向けて、どんなポートフォリオや面接での受け答えが好印象かもお話ししますので、ぜひ最後までご覧ください。
デザインは生もの!
挑戦を求められるデザイナーという仕事
BRINGは、小売店様の販促サポートを行っており、イベントや季節、キャンペーンなどの企画運営、販促物の制作、売り場や店舗などのデザイン・内装などの装飾も業務の一環です。
いままで過去のコラムにも登場したような営業チームから企画などの詳細が渡され、それを具現化するのが我々デザイナーの仕事です。
このような業務の中で、顧客のみなさまにどんな風に伝えようか、どうしたら印象に残るかを考えながら、それぞれの企画にあったデザインを制作していきます。
業務の中には店舗POPなどの制作もあるので、毎年同じような企画もあります。
クリスマスやお正月、ひな祭りなど、毎年季節商品が出てくるようなイベントです。
毎年同じような企画なら、去年のPOPを使えば良いんじゃない?と考える人もいるかもしれません。
でも私たちデザイナーは、毎年似ている企画でも、毎年ちゃんとデザインを考えて新しく今年のデザインを作っているんです!
1年前のデザインは使えない
デザインは生ものと書きましたが、私は常々これを意識しています。
デザインというのは、非常に流行りの移り変わりが激しく、1年前のデザインは既に古くてそのまま使えません。
毎年、今に合わせたデザインを作ることで、その企画の新鮮さ、ワクワク感を伝えられる。
これがデザインの力です。
いかに企画が魅力的かは、デザインで伝わるのです!
そんな伝わるデザインを作り出すために、我々デザイナーは常に今のデザインを自分でインプットしなくてはなりません。
学校のように誰かが教えてくれるわけではないので、自分でインプットできる力がデザイナーには必要です。
時代に合わせて挑戦していく
インプットはもちろんですが、自分なりに活かさなくては意味がありません。
私も今まで経験したことがないことに挑戦した仕事がありました。
初めての挑戦で、大変さもありましたが、このような挑戦のおかげで仕事の幅が大きく広がってきました。
せっかくですので、実際の制作物も含めてご紹介します。
仕事の幅が広がった、3Dへの挑戦!
私は、入社18年。前職からデザインをしていたので、20年以上この仕事をしていますが、その中でも印象に残った仕事の1つが、3Dのパース制作です。
それまで、印刷物のデザインをメインにやって来ましたが、営業から新店舗の内装イメージをデザインして、プレゼン用に3Dパースにして欲しいと言われたのです。
実際その時は焦りました。
3Dなんてやったことないし、プレゼンの日は1ヶ月半後と決まっていたのたのです。
みなさんもそんな事言われたら焦りますよね??
私も最初は無理だと言っていたのですが、
説得されるうちに、「これは新しいことに挑戦できるチャンスだな」と思ったのです。
そこからは大変でした!1ヶ月半で、Shade 3Dというソフトの使い方を覚えて、3D パースを起こしたのです。
その時作ったプレゼン用画像がこちらです!
こう形にしてみると、平面図と比べてすごくイメージしやすいですよね。
営業の方からは、実際の店舗のイメージに近づけて欲しいという話だったので、棚の中にちゃんと商品も入れてあるんです!
これは本当に大変でしたが、この時頑張ったおかげで、今では1コーナーの3Dパースなどはササっと作れるようになりました。
せっかく覚えたし、見ている方もイメージもしやすいので、その後のプレゼンなどの資料作成にこの3Dを活用しています。
この時は大変でしたが、挑戦したからこそ、表現の幅が増えたと思っています。
デザインも動画に
サイネージ動画のディレクションに挑戦
もうひとつご紹介する仕事は、比較的最近の話です。
最近、街中や店頭にディスプレイが増えましたよね。
今まではデザインして紙で顧客の皆さまに訴えていたことを、より魅力的な動画で伝えるのが当たり前になりつつあります。
今回のお仕事も、店舗の各コーナーで魅力的な動画を流したいというものでした。
これまで、制作した静止画をサイネージに流していただいたことはあっても、動画の制作は初めてでした。
そこで、私が全体の動画イメージをデザインし、絵コンテにするという手法をとりました。
そのときに作った絵コンテがこちらです!
できるだけイメージが伝わりやすいように、カラーの絵コンテにしています。
この動画は、鮮魚コーナーの動画です。
私が絵コンテを作って、カメラマンやフードコーディネーター、動画編集など、それぞれの分野のプロに依頼して動画を制作しました。
いわゆる動画のディレクションをしたと言えます。
この仕事も、今までのデザイン制作とは違う経験ができました。
サイネージ増加に伴い、これからこのような仕事も増えていくのでしょう。
挑戦してこそデザイナー
私の経験でもお話しましたが、時代が移り変わるのと同時にデザインも移り変わり、使用用途も広がっていきます。
BRINGの理念を実現するための行動指針でいえば、
成長視点・行動精神・チャレンジ精神はデザイナーに必須です。
私も最近流行りのAIなど、これからも新しいことにチャレンジしてみようと思っています!
デザイナーのポートフォリオ制作・面接で大切にするべきこと
デザイナーの就活に欠かせないのがポートフォリオですが、とにかく作品をたくさん載せているポートフォリオというものをよく見かけます。
でも、実際に採用したいなと思うポートフォリオは、デザイナーの思考回路が伝わるポートフォリオです。
どんな意味でこの色をチョイスしたのか、この構図にしたのか、どのように改善したのか……
これらが一目でわかって、作品に対する熱意が伝わるポートフォリオは魅力的に感じます。
また、実際に面接で熱意を持って説明できるか。
これもとても大切です。
デザイナーは、デザインを制作するだけでなく、制作意図を伝えることも仕事です。
魅力を伝えることを意識して、ポートフォリオを制作したり面接の練習をすれば、あなたを採用してみたい!と企業側が考える確率も上がります。
まずは自分のポートフォリオを見直して、伝わるポートフォリオを作ってみてください。
その試行錯誤が今後のデザイナー人生にとって、良い経験となるのは間違いありません。
挑戦し経験を積んだ分、アイデアが生まれてくる。
毎日の試行錯誤を楽しんでいます。
Design is my life.