52週カレンダーマーケット最前線 2024ひな祭り編
「ひな祭り=子どもの日」だけじゃない。
“大人も楽しむ桃の節句”に、小売はどう応えたか?
2024年のひな祭りは、5年ぶりの日曜開催。
イベントの再開、家族での集まり、三世代の外食・内食ニーズ…
コロナ明けで迎えたこのタイミングに、売場はどう反応したのか?
私たちは首都圏を中心に、複数のスーパーマーケットを現地調査。
実際の売場演出、MD構成、顧客の動きまで可視化し、
「何が刺さったか」「どこに可能性があるか」を分析しました。
【現場で見えた、ひな祭り商戦“勝ち筋”のヒント】
■〇〇県のA店|“ちらし寿司の多様化”で大人ニーズを取り込み
惣菜売場には和風ちらし、洋風アレンジ、海鮮・帆立・焼き魚など多彩なSKUを展開。
ファミリー用〜おひとり様用までサイズ展開も幅広く、選びやすさが好評。
– 春野菜との併売/玄関前での集中展開
– 惣菜・鮮魚・グロサリーの横串連携が強く、“一貫したストーリー性”が◎
■△△県のB店|「性別・年齢を問わない」コピーで新しい層を獲得
売場コピーは「みんな物語の主人公だよ。ひなまつり」。
“女の子のお祝い”から脱却し、誰でも楽しめる春のイベントとして提案。
SDGs視点のノベルティや、洋風ちらし、グルテンフリー対応商品など多様性対応も印象的。
■□□県のC店|“地域の春”を活かしたMDと装飾で感情を動かす
茨城県産レンコンや千葉産はまぐり、北関東産いちごなど、“地元の春”を主役に構成。
売場には手作り風のPOPやお雛様の飾りが設置され、感情と記憶に残る演出に。
– ファミリーだけでなく高齢層の購買率も高
– 小ぶりなちらし寿司や手まり寿司の「分けやすさ」も支持
【読み解けた、ひな祭りの変化ポイント】
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「子ども中心」から「大人も楽しむ行事」へ拡張中
→ケーキや寿司に“自分へのご褒美需要”が出てきている -
「春のごちそう」としてのひな祭り提案が成功傾向
→ちらし寿司以外にパスタ・ピザ・パエリア等も展開 -
地域性×季節感の掛け合わせが共感を生みやすい
→“茨城の蓮根×ちらし寿司”のような地産演出が刺さる
店頭の“雰囲気と意図”を読み解く調査とは?
数字や棚割表だけでは見えてこない、「買う空気」や「選ぶ動機」。
私たちの現地調査では、以下のような要素を読み解きます:
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キービジュアルと商品配置の整合性
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客の滞留ポイント/スルーされる導線
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手に取られていたSKUとその後の購買行動
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惣菜・鮮魚・デイリーの連携設計
現場の温度・感情・行動を、数字と共に見える化します。
「うちのひな祭り、来年どうする?」
そんな段階から、課題の整理→調査→提案まで伴走します。
ヒアリングからご提案までの流れ
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課題ヒアリング(オンライン可)
「イベント感が出せなかった」「若年層への訴求が弱い」など、
現場の声を丁寧にうかがいます。 -
競合・自社の売場を店頭調査
売場の違い・顧客の動き・POPと商品展開の整合性などを比較。 -
改善提案+来年向けの売場設計ご提案
ターゲットに刺さるメニュー構成・売場設計・体験設計まで、
現実的で実行可能な打ち手をご提案します。
まずは「今年の結果を一緒に振り返ってみたい」でもOK。
お気軽にご相談ください