苦戦
BRINGのコラム、バタラクのことばかりだなと思ったので自己紹介を改めて。
自分の経歴、生鮮スーパーの売場支援の方が実は一番長いです。キャリアで最も長いのは6年弱駐在させていただいた、生鮮スーパーを運営されている企業の販促部署。
駐在というのは先方オフィス内にデスクを置かせていただき、先方ご担当のすぐ隣で、先方の業務(52週販売計画)をお手伝いするといった内容になります。
自分の業務、自社の業務ではなく「先方の小売企業の業務」でした。コレ、ちょっと読んだだけだと分かりにくいかも知れません。書き方次第では会社から怒られそうです。が、キャリアの中ではかなり重要で「買い物」が理解できた貴重な経験になっています。
言葉にしてみます。(あくまで経験を、です。)
“生活者目線(=消費者とも、買い物客とも。)になれて初めて買い物が理解できる”
“買い物(=売り方)が理解できないと、ご支援できることがない”
マーケティングの教科書で書かれてそうな言葉ですが、それ以前の自分は頭でわかっていただけで、苦戦の連続でした。ただ、理解できてきて以降は色々な場面の基礎であることは間違い無い、と思ってます。
2年弱ご支援させていただいた別企業さまの内容は、今でこそ目にするようになった「オンライン接客」でした。しかも3Dアバターで、です。
バタラクシリーズの原型ではあるんですが「zoom」ですら当時はそう浸透していない世の中でしたし、試食販売メインの売場接客の中、大型モニターとスピーカーを持ち込んだかと思えば接客するのは画面の中の3Dアバター。お客さんキョトン、は想像ついてしまうと思います。
配信するにあたって、アバターを操作する人はどんな人がいいのか、から始まり
“キャラクター性を重視したアバターにすると、その後の展開も考慮しないと…”
“演じたらいい? ありのままがいい?”
“誰に、どのように接客したらいいか”
“話しかけるタイミング、ベストはいつだろう?”
“機材や通信環境などの運営知識も必要”
“画面を見るわけだから、企画性がある方がいいんだろうか?” などなど…。
やっぱり、苦戦続きでした。が、こうしたら売れるというデータも大量に取得できましたし、ある商品の販売数の歴代記録を塗り替えたこともあります。
苦戦、書きだしたら延々続いてしまいそうです。(変に自信もあります。)
今回のテーマです。
“買う(売る)はコミュニケーション。一面だけで見るものじゃ無い”
これまで、
「どういう時に」「どういう売り場で」「どういう商品を」「どういう人が買っていくのか」を考えることに時間を割いてきましたが、「どういう人が売っていけばいいのか」にも同じくらい時間をかけることができました。売る人と買う人の間のコミュニケーション、というか。
バタラクもコミュニケーション手段の一つですが買う瞬間(売る瞬間)にある、この 「コミュニケーション要素」を活かし今後の新しい展開にできたら、と思います。(苦戦は、覚悟です。)