私たちは店頭でのコミュニケーションを通じてお店の支援をしてきた企業です。
システム会社でもなく、アバターの制作会社でもありません。
そんな私たちだからこそできる“アバター・コミュニケーション”について、
少しお話をしたいと思います。
私たちの強みの一つに「お店を見る」ことがあります。
徹底的にお店を見て、分析をするということを得意としています。
お店をよく見てみると、そのお店の個性が見えてきます。
例えば、何百枚もあるPOP、ポスター、
またはサイネージで流れている動画コンテンツなどを1つ1つチェックし、
売場面積、設置場所、内容など細かくカテゴライズし、数値化していきます。
そうすると、実に面白いことが見えてきます。
一つ一つの商品を丁寧に伝えているお店、
特定のコーナーを徹底的に強化しているお店、
こまめにお客様のニーズを拾って頻度よく色々な商品をご紹介しているお店など・・・
お店の個性が見えてきます。
まるで、お店自身が「私はこんなお店ですよ。」「私の長所はこういうところでね!」と
主張しているように。私の思い込みかもしれませんが(笑)
実は、このようにお店の個性がわかると戦略が非常に立てやすくなるのです。
例えば、いま主流となりつつある1to1コミュニケーション。
マス中心に考えてきた戦略に加えて、お客様それぞれの嗜好や生活スタイルをとらえ、
“個”のお客様へアプローチしていくことが課題化されて久しいと思います。
“個”へ向けてアプローチする場合、お店の個性がはっきりしていると、
どの人へどのタイミングでどうアプローチしていくのかが明確になります。
一つ一つの商品を丁寧に伝えているお店の場合、プライスハンターではなく、
商品やサービスの価値を理解してくださるお客様を見つけ、
様々な手法で、今以上にこだわりや想いを伝えるという戦略が取れます。
また、特定のコーナー(例えば、オーガニック食材としましょう)を
徹底的に強化しているお店の場合、その分野に興味のあるお客様を抽出し、
徹底的に魅力を伝えていけばよいのです。
例えば、こどもを持つ主婦の方、所得の高い女性の方、
健康に気を使っている男女などが当てはまるかもしれません。
実は、私たちが最近注目している1to1戦略がとれるツールがあるのです。
私たちが48年間培ってきたお店を見るというとてもアナログな行為と
昨今のサービスをかけあわせることで、
お客様との新たなコミュニケーションが生まれるのは感慨深いものです。
おっと、失礼しました、少し熱が入ってしまいましたね。
今回のコラムはここまでにいたします。
冒頭お伝えしていた、アバター・コミュニケーションの話は一切出てきていませんね(笑)
さて、次回こそ、お店を見続けてきた私たちだからこそできる
アバター・コミュニケーションについてお話していきます。

株式会社BRING 循環テクノロジー推進室 副室長
下田 薫菜