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2026年ハロウィンを現地調査! <br>スーパー4社の催事を比較|売場リサーチ最前線

2026年ハロウィンを現地調査!
スーパー4社の催事を比較|売場リサーチ最前線

土曜日開催で高まるハロウィン気分!



2026年のハロウィンは、6年ぶりに10月31日が土曜日に。
週末と重なったことで、ハロウィンを楽しみたいという意欲が高まり、
調査では約6割が土曜日開催によって楽しむ意欲が高まったと回答している。

一方、予定予算のランキングでは「0円」が最多となり、3,000円未満が過半数を占めるなど、
楽しむ気持ちの高まりが必ずしも大きな出費につながるわけではないこともうかがえる。

そんな今年のハロウィンでは、旬のフルーツにも注目したい。

10月中旬も長野県産シャインマスカットの出荷がピークを迎え、
2026年9月の刀根柿の市場取扱数量は前年比約33%増。
秋の味覚が充実する中、ハロウィン商材と旬の商品を
どう組み合わせて売場をつくるかも、見どころの一つとなった。

実際に4店舗を調査すると、全館をハロウィン一色にする店舗もあれば、
ほかの催事や旬の商材を優先しながら、スイーツや惣菜でハロウィン需要を取り込む店舗も。

生活者の楽しむ意欲が高まる中、各社はどのように
“気軽に参加できるハロウィン”を売場で表現していたのか。

今年ならではの工夫を見ていきたい。

 




店舗現場で見えた“勝ち筋”のヒント



1.関東 GMS店舗

イタリアフェアを主役に、ハロウィン需要も柔軟に取り込む

 

店内ではイタリアフェアを大きく展開し、ハロウィンの演出は精肉と催事コーナーなど一部に限定。ハロウィン一色にするのではなく、通常の売場や別催事の中で関連需要を取り込んでいた。

 

【農産】

入口では種なし柿を1個128円で展開し、隣には袋詰めみかん、
奥のエンドにはシャインマスカットを配置。
秋の旬のフルーツを売場の主役としていた。

また、かぼちゃは4SKUを展開。
北海道産の珍しい形をした「おどろきかぼちゃ」も取り入れ、
季節感のある品揃えとなっていた。

【水産】

サーモンのカプレーゼやアクアパッツァ用魚介セットなど、
手軽に食卓を華やかにできる商品を展開。

特にカクテルシュリンプは、2人向けから5人向け、10人向け程度まで
複数サイズを用意。
少人数から大人数まで、集まる人数に合わせて選べる売場となっていた。

【畜産】

牛ステーキや合いびき肉、手羽元などには、
メーカー商品を活用したハロウィン向けメニューPOPを設置。
普段の食材でもハロウィンらしい料理を楽しめることを提案していた。

そのほかの精肉でもジャンボパックを展開し、パーティーや
まとめ買い需要に対応していた。

【惣菜】

惣菜ではイタリアフェアのピザやパスタを中心に、コロッケなどの
洋食メニューも拡販。

日配ではメーカーのハロウィン限定スイーツ5SKUを販売し、
手軽にハロウィン気分を加えられる商品を揃えていた。

【店内全体】

仮装グッズやタトゥーシールなどは調査時点で
商品が少なくなっており、ガーランドやピックはよりどり2点100円で販売。

ハロウィンパッケージのお菓子も残りが少なく、代わりに
個包装の大容量菓子を大量陳列。
直前の駆け込み需要に対して、既存商品も活用しながら対応していた。

 



2.関東 SM A店

ハロウィンを控えめに、“少し特別な食卓”を提案

全館では輸入ワイン30%OFFを大きく訴求し、ハロウィンの展開はスイーツ、ベーカリー、花売場などに限定。

ハロウィンを前面に押し出すよりも、旬の食材やお酒でいつもとは違う特別感を楽しむ提案が中心となっていた。

【農産】

農産の入口では、舞茸やしいたけなど
4種類のきのこを集めた「きのこ祭り」を展開。
きのこチャウダーの素も併売し、秋の食卓を提案していた。

その奥では柿やシャインマスカットを展開し、旬の味覚を訴求。

一方、花売場では「ミッドナイトハロウィン」をテーマに、
紫と黄色の花束を集積。
夜空や月明かりをイメージしたポスターとともに、
花を通じたハロウィンの楽しみ方を提案していた。

【水産】

水産では「ぶり大放出」として、ぶりしゃぶセットや
刺身など7SKUを展開。
白ワインも併売し、魚料理とお酒の組み合わせを提案。

【畜産】

黒毛和牛スネ肉のシチュー用を20%OFFで販売し、
シチューのルーやワインを併売。
ハロウィンに限定しない、秋のごちそう需要を取り込んでいた。

【惣菜】

手巻き寿司やパーティー寿司、サラダ3種盛り合わせなど、
複数人で楽しめる商品を展開。

チキンはバーレル入りやサイズ違いの唐揚げを用意し、
ヒレカツなども大容量で販売。
ハロウィン専用の演出は控えめながら、
家族や友人との集まりに対応できる商品を揃えていた。

【日配・ベーカリー】

日配ではメーカーのハロウィンスイーツ4SKUを集積し、
オリジナル商品「かぼちゃプリンとカラメルジュレ」も販売。

ベーカリーでは「ハロウィンパイコルネ」を展開するほか、
見た目にも華やかなバゲットサンドを販売。
普段の買い物に一品加えるだけで
食卓に特別感を演出できる品揃えとなっていた

【イベント】

小学生以下を対象に、お買い上げレシートと「トリックオアトリート」の合言葉で
お菓子をプレゼント。買い物と結びついた、気軽な参加型企画を実施していた。





3.関東 SM B店

全館でハロウィンを演出し、買い物そのものを楽しい体験に



店内各所にハロウィンポスターを掲出し、スタッフもハロウィンのカチューシャを着用。

4店舗の中でも特に、売場全体でハロウィンを盛り上げようとする姿勢が目立った。

【農産】

入口では柿、ラ・フランス、シャインマスカットを3分割で展開。

特にシャインマスカットは奥の売場でも大きく取り上げ、
「旬」をアピール。
ハロウィンだけでなく、秋のフルーツ需要もしっかり捉えていた。

【水産】

「ハロウィンと言えばサーモン」というポスターで、
サーモンとのりを使った「ハロウィンてまり寿司」を提案。

身近な食材でも、見た目を少し変えるだけで
ハロウィンらしいメニューになることを伝えていた。

【惣菜】

惣菜では、唐揚げとメーカー飲料の
同時購入によるポイントキャンペーンを実施。
ハロウィンシールを付けた
「栗かぼちゃとチーズソースの包み揚げ」も販売していた。

【日配・ベーカリー】

オリジナルのかぼちゃスイーツを2種類展開。
さらに、ヨーグルトとホイップクリームでつくる
「お化けスムージー」を提案し、普段の商品から
ハロウィンメニューへのアレンジを促していた。

ハロウィンシール付きの一口ドーナツは、
海外菓子のおまけを付けて販売。

【リカー】

「大人も楽しもう!ハロウィンプチ晩餐会」をテーマに、
輸入ワインやおつまみを訴求。
子どもだけでなく、大人にもハロウィンを楽しむきっかけを用意していた。

【店内全体】

各売場では、複数の商品を組み合わせた
ハロウィンメニューの提案ポスターを展開。

【イベント】

■子ども向けのお菓子プレゼント
■フォトスポット
■店内5か所を巡るハロウィンクイズ

など、参加型の仕掛けも充実していた。

さらに、当日のX、Instagram、Tik Tokでは、商品紹介ではなく
ハロウィン仕様に装飾された店内や仮装したスタッフの画像や動画を
配信。
チラシでも「プチお菓子のプレゼント」を告知をして、来店を促していた。





4.関東 SM C店

地域イベントと連動し、親子が楽しめるハロウィンを演出

 

地域全体でハロウィンイベントが開催される中、
店内でもスタンプラリーを大々的に実施。

仮装した子どもたちで賑わい、スタッフもハロウィンカラーのリボンを
身につけるなど、地域の盛り上がりと一体になった店づくりが特徴的だった。

 

【農産】

入口では、119円・129円・139円の3種類の柿を大量陳列。

続いて袋詰めみかん、さらに奥には1パック890円の
シャインマスカットを大きく展開。
秋の旬のフルーツが売場の中心となっていた。

また、柿と焼き芋を使った
フルーツどら焼きにはハロウィンシールを貼り、
旬の味覚にもイベント感を加えていた。

【惣菜】

ブランド鶏の唐揚げは、お得なメガ盛りと2種類のサイズで展開。

大容量フライドチキンや「栗かぼちゃとチーズソースの包み揚げ」も販売し、
家族で囲む食卓やホームパーティーに対応していた。

【日配・ベーカリー】

ハロウィンパッケージやパーティー向けの
大きめのチルドスイーツ10SKUを、冷蔵ケース約1.5台分に集積して拡販。

かぼちゃクリームパンやかぼちゃクリームメロンパン、
ハロウィンパッケージのメロンパン、ドーナツアソートなど
ハロウィン向けの商品4SKUを展開。

取り入れやすいスイーツやパンを充実させ、
手軽にハロウィン気分を楽しめる売場となっていた。

【イベント】

商品購入不要で、スタッフに「トリックオアトリート!」と声をかけ、
スタンプを3つ集めるとお菓子がもらえるスタンプラリーを実施。

仮装をしなくても参加できるものの、参加者の多くは仮装をしていたり、
友達同士や複数の親子で訪れる姿も目立ち、
イベントへの参加を目的に来店している様子がうかがえた。

子どもたちはもちろん、保護者やスタッフも一緒になってハロウィンを楽しみ、
店内全体が明るく賑やかな雰囲気に包まれていた。

受付横にはフォトスポットも設置。
お菓子を受け取った後、そのまま写真撮影を楽しむ親子の姿も見られ、
買い物の場であるスーパーが、
ハロウィンを楽しむ場にもなっていた。




ハロウィン商戦で見えた「3つの潮流」



①“一品プラス”で、気軽にハロウィン気分を楽しむ

ハロウィンを大きく展開する店舗も、ほかの催事を優先する店舗も、
共通していたのがスイーツや甘いパンのハロウィン仕様での販売だった。

かぼちゃプリン、限定スイーツ、パイコルネ、クリームパン、ドーナツなど、
普段の買い物に+で取り入れやすい商品が各店に並んでいた。

予定予算が控えめな今年だからこそ、仮装や装飾などにお金をかけなくても、
「いつものおやつを少し変えるだけで楽しめる」ことが、
ハロウィンへの参加のしやすさにつながっていると考えられる。

特別な準備をしなくても、手軽にイベント感を楽しめる商品が、
ハロウィン需要を取り込む入口となっていた。



②ハロウィン演出の有無にかかわらず、“大容量”展開


今回の調査では、ハロウィンを大きく打ち出していない店舗でも、
大容量の惣菜やパーティー向け商品が充実していた。

■人数に合わせて選べるカクテルシュリンプ
■手巻き寿司やてまり寿司
■バーレル入りチキン
■メガ盛り唐揚げ
■大容量の生春巻きやサラダ

いずれも、家族や友人と集まる際に利用しやすい商品となっていた。

ハロウィン専用の商品でなくても、
「みんなで分けられる」「準備の手間がかからない」という
価値が、パーティー需要への対応につながる。

催事としての演出に力を入れるかどうかとは別に、
普段の惣菜売場で集まりの需要を取り込む動きが見られた。

 



③ “買うだけ”から、“お店で楽しむ”ハロウィンへ

ハロウィンを積極的に展開する店舗では、
商品販売だけでなく、店内で楽しめる体験づくりにも力を入れていた。

SM B店では
クイズやフォトスポット、お菓子プレゼント、スタッフによる仮装など、
全館でハロウィンの雰囲気を演出。

SM C店では
地域イベントと連動し、購入条件のないスタンプラリーを実施。
親子で参加し、最後にお菓子を受け取って記念撮影するまでの
一連の楽しみをつくっていた。

一方、SM A店でも
レシートと合言葉によるお菓子プレゼントを実施するなど、
規模は違っても参加型の企画が見られた。

「何を買うか」だけでなく、「お店で何を体験できるか」。

お金をかけて特別なイベントに参加しなくても、
普段の買い物の中で気軽にハロウィンを楽しめる仕掛けが、
「出費を抑えながらもイベントを楽しみたい」という
生活者の気持ちに寄り添い、来店動機づくりにつながっていた。





“数字では見えない”購買動機をどう掴むか?




土曜日開催で楽しむ意欲が高まった今年のハロウィン。
しかし、予定予算では「0円」が最多となるなど、
楽しみたい気持ちと、お金をかけたい気持ちは必ずしも一致していない。

だからこそ、
「お金をかけて何かする」ではなく、「どうしたら気軽に楽しめるか」
という視点が重要だったのではないだろうか。

また、クリスマスのチキンや節分の恵方巻のように、
ハロウィンには広く定着した定番メニューが少なく、
仮装やお菓子配りなど「体験」のイメージが強い。

そのため、食品の販売だけで需要を喚起するのではなく、
クイズやスタンプラリーなどの参加型イベントを活用することも有効だと考えられる。

SNSやチラシでの告知、口コミなどを通じて
イベント情報を広め、体験を目的とした来店を促す。
そして、その楽しさを店内での買い物につなげる。

こうした流れをつくることが、スーパーマーケットならではのアプローチではないだろうか。

実際に今回の調査でも、親子で楽しめるイベントを実施しながら、
ハロウィン仕様のスイーツや大容量惣菜など、気軽に購入できる商品を揃える店舗が見られた。

まずは「楽しそうだから行ってみたい」と思ってもらうこと。
そこから自然と商品にも目を向けてもらうことが、ハロウィン商戦の可能性を広げるヒントになりそうだ。



 


「次のハロウィン、どう仕掛ける?」




来年のハロウィンも日曜日と週末に重なることから、
イベントへの参加意欲は引き続き高まると予想される。

今回の調査を踏まえると、まずはクイズやスタンプラリーなど、
気軽に参加できるイベントを入口に来店を促すことが重要になりそうだ。

そのうえで、家族や友人と楽しめる大容量惣菜を充実させ、
手間をかけずにパーティー気分を味わえる食卓を提案。
さらに、普段の買い物に一品加えるだけでハロウィンらしさを楽しめる
オリジナル商品を展開することで、他店との差別化も図りたい。

「体験」で来店のきっかけをつくり、
「食」でハロウィンの楽しさを広げる。

大きな出費をせずに季節のイベントを楽しみたい生活者の気持ちに寄り添いながら、
来店から購買へと自然につなげることが、次のハロウィン商戦の鍵になりそうだ。



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